天神さまがそばにいた年/今年見に行ってよかったもの

今年は本当にろくに出かけておらず、演劇も美術館も旅行もほとんど行っていないまま終わろうとしています。見に行ってよかったと思える経験を今のうちに積んでおきたいものです。 

二月博多座歌舞伎で市川染五郎の「伊達の十役」、5月に北九州芸術劇場で「画狂老人@北斎」、夏にトーベ・ヤンソン展でムーミンを観て、太宰府天満宮へ行き、9月には防府天満宮へ。

もう少し展覧会や劇場に足を運びたかった1年でしたが、恋かしらというくらいに気になる菅原道真の天満宮2社に行けたのは今年の収穫です。

 

太宰府天満宮は交通の便がよいので、何度か参拝しています。天神から西鉄電車に乗って大宰府駅で降りればほんの数分歩くだけで到着しますし、天満宮まで向かう道もお店がたくさんあって楽しいです。そこかしこに梅が枝餅が売られていて、お食事処や明太子のお店があると思えば、おしゃれなスターバックスも並んでいます。「宰府まめや」というおいしい豆菓子のお店がお気に入りです。 

広い境内に美しい社殿、時期的に梅は咲いていないものの、飛梅は変わらぬ姿で佇んでいます。梅雨には花菖蒲、秋は菊花展も催され四季を通じて美しい景色も楽しめます。

www.dazaifutenmangu.or.jp

 

比較的近場で気軽に行ける太宰府天満宮と違って、それなりに遠出してでも行けてよかったのが防府天満宮でした。 

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土地勘が全くなかったので車で連れて行ってもらいましたが、大宰府に比べてこじんまりとしていて、静謐というよりはのどかさが漂う場所でした。行った時は参拝だけで近くの茶室には入らなかったので、もう一度行ってお茶もいただきたいところです。

 

もうひとつ通っているのが、福岡市中央区の水鏡天満宮です。こちらは今年行ったというより、近くに行った時によく立ち寄る場所です。

福岡市 水鏡天満宮

目の前にバス停があり、車もビュンビュン通りますが、結構な街中にも関わらず境内はとても静かな天満宮です。小さな天満宮ですが、私が参拝する時は大抵他にも参拝客がいます。大宰府に左遷された道真公が、道中で自分の姿を川面に映したことにちなんで建てられ、黒田長政によって福岡城の鬼門除けとして現在の場所に移されたそうです。

 

そんなに天満宮ばかり行ってどうするんだという話ですが、願い事をするわけでもなく、お参り(ご挨拶)しておみくじをひいて、結果に一喜一憂するという体験が結構好きなのだろうと思います。道真公からのお告げと思えばおみくじの結果が芳しくなくともありがたいものです。

気持ちが落ち込んでしまった時、天満宮に行くと穏やかになれる気がします。大宰府、防府と行けたので、来年は北野天満宮にも足を運びたいと思っています。

 

今週のお題「今年見に行ってよかったもの」