どうするかは、自分で生み出さなければならない
あまり読書が進まない日が続いています。
小説にうまく入り込めなくて、通勤電車で少しずつ読んでいた対談に以下のくだりがありました。
どうぞ覚えておいてください。今、年長者に「こんな世の中に誰がした?」と詰め寄ることのできる世代のあなたがたも、二、三十年もしたら、今度は後続の世代から、「こんな世の中に誰がした?」と同じ責めを受けるだろうことを。そしてその将来はそう遠くないことを。
上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください
上野先生、勝手に死なれちゃ困ります?僕らの介護不安に答えてください? 光文社新書
- 作者: 上野千鶴子,古市憲寿
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/11/04
- メディア: Kindle版
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4年前の本ですが、語られている問題については今とほとんど変わっていないように思います。既得権益を持つ者と持っていない者の差は縮まらないまま、自分が持っているものを守ろうとしたり、既得権益を持つ側になろうと椅子取りゲームを続けたり、もう疲れたよパトラッシュ、と私はうとうと眠りそうになってしまいます。
無理しないでくださいね、と周りは言いますが、仕事は次々に舞い込んできて、他の人の仕事を巻き取りながら別件の確認や調整もする、いつも通りの業務に戻ったかのようです。働かないと暮らしていけないので、体も仕事に慣れさせなければと踏んばっていますが、これからどうすればいいのか手探りの状態で毎日をやり過ごしています。
こうすればうまくいくなんて手本はどこにもなくて、自分で活路を見出さなければ始まらないとはいえ、何で今こんなことになっちゃってるんだろうと思う次第です。「こんな世の中に……」と言いたいところですが、こんな世の中で諾々と暮らしている自分もいるわけで、文句ばかり言ってもいられないとも感じています。
外側に「どうすればいいでしょうか」と方法を求めるのではなくて「こういうふうにする」と自分でルールを作っていかないと、ぼんやりしているうちに足場がなくなってしまいます。社会を変えるみたいな大きなことは言えないけれど、制度や仕組みが用意されるのを待つのではなくて、少しでも自分から動いていかないとなあと思いました。
ただ、今の自分にはそんなエネルギーが足りない状態です。ひとりひとりの力は小さくても、同じ意見の持ち主が集まって活動できたら少しは変われるのかな……。