討ち入りの季節です

兵庫県ではこんなイベントをやっているんですね。

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毎年12月になると、忠臣蔵をドラマで観ようと思いながらも機会を失しています。

文楽や歌舞伎で『仮名手本忠臣蔵』は幾度か観ているのに、ドラマで忠臣蔵をまともに見たことがありません。「ネタに困ったら忠臣蔵」というくらい、日本でロングランを記録している物語ですが、いろんな話がありすぎて自分がどこまで知っているのかわからなくなります。

江戸幕府が健在な時節に書かれた『仮名手本忠臣蔵』では実名使用ができなかったので、時代設定を室町時代に移して登場人物の名前も改変されており、大石内蔵助以外の赤穂浪士の名前すらよく知らないのです。ドラマの忠臣蔵を見たひとはみんな堀部安兵衛の話をするけど誰? 『仮名手本忠臣蔵』だと誰に該当するの? という薄い認識なので、ドラマで観る忠臣蔵のスタンダードに今年こそ乗ってやるのだとよくわからない理由で12月は息巻いています。

NHKだけでも、6作品も赤穂浪士を題材にしたドラマが制作されているのですね。民放だと新春ワイド劇場なんかでやってるんでしょうか。過去の作品数はどれくらいになるのやら……。

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個人的なスタンダードはやはり二代目竹田出雲・三好松洛・並木千柳合作の『仮名手本忠臣蔵』なのですが、演劇としては上演時間が非常に長くなることから、通し狂言として最初から最後まで続けて上演されることはあまりありません。

文楽の床本や歌舞伎全集で読むと、言葉のリズムや美しさ、掛詞の面白さがよくわかるのですが、舞台で観るのもまた、臨場感にあふれて華やかな楽しさがあります。 

仮名手本忠臣蔵

仮名手本忠臣蔵

 

江戸時代から今日に至るまで、これほどいろいろな媒体でリメイクされ続けてきた物語はそうそうないのではと思います。古典の知識を吸収しつつ、今どきの忠臣蔵もちゃんと観たい。そろそろテレビ番組表の時代劇枠に目を光らせる時期です。