キャラクター化する私

ブログに書こうと思っていたことがあったのだが忘れてしまった。

スマホで文章を書くのが苦手で、そもそも長いことスマホをいじるのが馴染まないので大抵のことはPCで済ませてしまう。外出時も買い物メモ代わりにスマホのカレンダー機能を使うくらいで、文章を書きたい時は手帳に書く。「こういうことを書きたい」とふと浮かんだ瞬間にメモを残せばいいのに、ああだこうだと頭の中でこねくり回しているうちに、いつの間にか元々書きたかったことが飛んで行ってしまっている。

 

今、特に投稿するあてもなく漫画を描いているのだが、地道に作業をしている最中にブログに書きたいことが浮かんでくるくせにPCの前に来ると漫画のことばかり気にしてしまう。自分の中で何となくだが、漫画は創作でありブログは記録であると線引きしている部分がある。ブログにも創作文を書くことはあるが文章として読まれることを意識しているので、書いた内容を漫画にはしないし、漫画のネタとして思いついたことを創作文にしようとは思わない。漫画は絵で表現するフィクション、ブログは文章で表現する記録だと思い込んでいる頑迷な己を感じる。何なら実録漫画を描いてこのブログにアップしてもよいのだろうが、まず実録漫画が描けない。

実録漫画を描けるひとは本当にすごいと思う。創作物の中に自分自身を登場させるというのが、まずすごい。私は自分自身をキャラクター化できない。

 

しかし今ブログを書いている私は記録を残すという役割を持った私であり、漫画を描いている時の創作する私とは別人のような気もする。漫画と創作文でも、同じ創作とはいえ自分の中の何かを切り替えて行っている感覚がある。いつでもどこでも同じ顔をして同じことを言っている私というものは存在せず、無意識に自分をキャラクター化して分裂しているのかもしれない。

はてなブログ用の記録係としての私はそういう風に思っているのかもしれない。