読書

本好きへの100の質問

やりたいことリストについて調べていた時、いろいろリスト化することよなあと思っていたのですが、「本好きへの100の質問」(http://www.geocities.jp/bookend1185)を見つけたのでやってみました。 karasawa-a.hatenablog.com すごく長いのでお時間のある方…

私を私たらしめるのは誰か/中村うさぎ『他者という病』

私は死ぬのと同じくらいか、それ以上に怖いと思っていることがあるのですが、まさにその恐怖を書いている本を読んだので感想を残しておこうと思います。 他者という病 作者: 中村うさぎ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/08/21 メディア: 単行本 この商…

グチを客観視できたら、見える世界が変わるのかもしれない/原祐美子『グチの教科書』

職場で聞いてはいやな思いをしつつ、自分も口にしていたであろうグチ。吐き出しても我慢してもいいことなさそうなのに湧きあがってくるそれと闘う方法を見つけないと、職場に復帰してもまたつらい思いをすると思い手に取った本です。 グチの教科書 (マイナビ…

「トミーとタペンス」で思ったコンビものについて/アガサ・クリスティー『秘密機関』

NHKで「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」が始まったので、ドラマを観る前に原作の『秘密機関』を読みました。 秘密機関 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサ・クリスティー,田村隆一 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/11/11 メディア: 文…

大人の自分と、子供の自分/谷山浩子『真夜中の図書館』

気力が湧かずベッドでぐったりと過ごすのは苦しいものです。本当は本を読む気にもなれないのだけれど、じっと横になっていても気が休まらない、そんな時に谷山浩子の『真夜中の図書館』を読みました。 真夜中の図書館 作者: 谷山浩子 出版社/メーカー: ヤマ…

秋の夜長に読みたい本5選

寒さが苦手な私にとって、今頃は手足の冷たさに凍える季節の一歩手前の貴重な時期です。長い夜はできるだけ小さくなって暖かく過ごしたいのですが、そんな時お供にしたい5冊について書きたいと思います。 『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー カラマーゾ…

コントロールという、得体のしれない行為/メヒティルト・ボルマン『希望のかたわれ』

最近、手帳に関する本やビジネス書を意識して読もうとしているのですが、大抵「コントロール」という単語が出てきます。大雑把ですが、自己管理を行い効率よく仕事を進めるために、自分の感情や仕事の配分、運命までも「自分でコントロール」する必要がある…

私の足が収まる靴はいずこに/『アラジンと魔法のお買い物』

何かを購入するとき、私は本当にこれを買っていいのかと悩むタイプです。最後まで使い切るのに本当にこのノートでいいのかとか、今手に取ってる大根よりもう少し奥の大根のほうがスが入ってないんじゃないかとか、うじうじと売り場に立ち尽くすこともしばし…

急いでないけどガツガツ本を読みたい

本は書店で購入するより図書館で借りることが多いのですが、当然ながら公共のものなので読みたい時に都合よく読めないことはあります。なので、私は割と図書館の予約サービスを利用して、順番が回って来るまで待つことが多いです。そうしているうちに予約し…

『恋愛氷河期』で考えた、結婚観について

「恋愛・セックス・結婚がうまくいかないのは、社会が悪い!」という帯の文句に若干のけぞりながら手に取った本でしたが、日ごろモヤモヤしていたことが少し見えた気がしたので書こうと思います。 恋愛氷河期 作者: 勝部元気 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日…

防府天満宮に行ってきました

9月の連休期間に山口県防府市の防府天満宮へ参りました。 参詣した時期はちょうど天神人形のモザイク画が石段に描かれていました。天神人形というのは全国各地の天満宮周辺の人形店やお土産屋さんで販売されている人形ですが、防府天満宮では現在まで残って…

それいぬ -はたして正しい乙女になれたのでしょうか-[今週のお題「人生に影響を与えた1冊」]

今読んでもなお、思うように生きられぬ己に寄り添い、戒めてくれる本です。 高校生の頃に出会い、毎日のようにページを繰っていた嶽本野ばらの『それいぬ 正しい乙女になるために』。 それいぬ正しい乙女になるために (文春文庫PLUS) 作者: 嶽本野ばら 出版…