実家の片付けで掘り起こしてしまった、目をそらしたい過去

汚部屋以上、ゴミ屋敷未満くらいの実家の片付けに行って参りました。

実家はバスで30分程度の場所なので行こうと思えば頻繁に訪ねられるのですが、私が出て行った後の空きスペースを妹が見事に占拠しており、物理的に居場所のない状態にされています。おかげで年末年始も実家には行けません。

残したままの私物もいくつかあるので、それだけでも処分するか持ち帰るかしようと積み重なったモノの山をかき分けていた時、ノートの束が出てきました。学生時代に使っていた教科ごとのノートの中に、小学生の頃書き溜めていたマンガノートが混ざって……。

記録があると、当時のことを思い出す

恐る恐るページを開くと、ご丁寧にマンガを描いていた年月日がノートごとに記されていました。1997年から始まったらしいそれの主人公はウサギで、その他自分で創作した謎の生物たちと共に冒険をするような内容でした。ウサギって……

正直、私は小学生あたりまでの記憶があまり残っていないです。小学校の校歌は未だに歌えますが、毎日何をしてどんなふうに過ごしていたのかはよく思い出せません。ですが、マンガを読んでいくと当時好きだったものや影響を受けていたものは瞬時に思い起こせました。

当時流行っていたマンガ、自分が好きなモチーフやエピソードの繰り返しが透けて見えるのはもちろんですが、友人の家に行って全員黙々と自分でマンガを描いては見せあっていたことも、かなり鮮明に思い出しました。

思い出したところで特に何もないのですが、記録を残しておくというのは書いてある内容自体だけではなくて、書いていた時の状況を思い出すのに結構重要なようです。手帳を手書きするのもそういうことだと思いますが、かなり支離滅裂な自作マンガでも同じように記憶の手掛かりになるというのは面白かったです。

恥と記録のどちらを取るか

しかしこのマンガノートは非常に恥ずかしいものでした。創作物は作ってから時間を置くほど、より冷静に客観的に見られるという自論があったのですが、読みながら奇声を上げてしまうくらいに稚拙な内容です。小学生の描いたもんだから仕方ないかしら。

衝動的に全部燃やしてしまいたくもなりましたが、これも一種のライフログとして一旦持ち帰ることにしました。少なくとも実家の誰かの目にさらされることだけは避けたかったので……。

でもこれはやっぱり恥ずかしい。持って帰って来たはいいけど果たして再読するのか不明です。存在が耐えられない感じになるまでは、我が家のらくがきと一緒にひっそりと部屋の片隅にいることでしょう。

それにしても、私物は片付いたとはいえ実家そのものはまだまだ荒れている状態だったので、近いうちにまた片付けに行かねばなりません。しばらくは断捨離をされている方のブログを拝見していると思います。