チームワークが欠けた部署で、私はどうすればよかったのか

私が働いている職場は、まさにこんな感じの場所です。

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現在、私は非正規社員でSV(スーパーバイザー)の立場にあります。クライアントから業務の目標値などを指示を受け、課長職などの正社員→現場管理を行う非正規社員(私)→オペレーションを行う非正規社員の流れで業務を行っている部署なので、私のポジションとしては上司である正社員から受けた目標に沿ってオペレーターに指示を出し、業務に支障がないか管理を行う必要があります。

誰が何をやっているのかわからない

現場管理者は複数名おり、それぞれのスキルや管理部門はバラバラです。ですが、日常的な情報共有は皆無に等しく、朝礼など共有の場を設けたとしてもオープンにされない情報が多数ありました。自分とは関係のないスキルに関する情報についてはスルー、もしくは共有しなかったり、上司と特定の現場管理者間のみで共有されている事項があったりと、「誰が何をやっているのかわからない」状態が管理者レベルで発生していました。

「情報をメンバーが十分に教えてくれない」と一度感じてしまうと、チーム内の仕事を自分事としてとらえることが困難になっていきます。「相手が教えてくれないなら自分も別に教えなくていいや」と真剣に情報を共有する気持ちがなくなり、仕事もどんどんいい加減になっていきます。チームに貢献しようという気持ちが根こそぎ奪われてしまうのです。

上記記事の引用ですが、チームの現状がまさにこの状態でした。人間関係がギスギスして言いたいことを言えないまま、とにかく目の前の仕事をこなしていくしかないのです。しかも、類似スキルを持つ者同士や個人的に仲のよい者同士のみでの情報共有はひそかに行われており、知らない間に新しい施策が走り出しているような事態もよく起こっていました。

自分の立ち位置が不明瞭

一度、現場管理からミス対策などを行う品質管理業務にシフトしたのですが、課長交代に伴って突然品質管理から外され、今後の業務について明確な指示がないまま現場管理を行うことになりました。また、新人研修担当者の退職によって一部のスキル研修については私が担当することになったのですが、落ち着いて引き継ぎをする間もなく、即興で研修カリキュラムを組まなければならない状況に陥ったことがあります。

ここで現場管理と他の業務とのバランスのとり方がはっきりせず、他の管理者とのすれ違いの元になってしまいました。

「品質管理業務は現場管理より優先される」「研修は○時に終わるのでそれ以降は現場管理に戻る」といった決まりがないまま、とにかく目の前の業務を終わらせることに注力し、管理者間の都合を考えず行動した結果、オペレーターが正しいスキルを身につける前に業務に着手してしまうような、事故につながりかねない状況を呼び込んでしまったのです。

非正規社員はどこまで正社員に頼っていいのか

このような場合「まずは『情報を共有する文化をつくる』ことが最優先」と記事にあります。 ですが、私が所属する部署にはどことなく「仲の良い者同士でうまく仕事をまわしていけばいい」、逆を言えば「好意を抱いていない相手とは積極的に協力する必要がない」という個人的な主観で行動する空気が出来てしまっています。

現場管理者の性格や相性の問題と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、情報共有以前にコミュニケーションを拒まれているようでは仕事になりません。

ここで上司が現場管理者をまとめてくれるわけでもなく、情報が錯綜しオペレーターが混乱した際に、正しい状況把握をするには各管理者が孤独に奔走するほか術を持ちませんでした。

以前私が所属する部署を「管理者が点として活動している。今後、点が線になっていけばもっとよくなる」と言った上司がいたのですが、正直なところ「そこは正社員がきちんと非正規社員を取りまとめてほしい」と思いました。

もちろん、情報共有する文化をつくる努力をするべきはすれ違い続ける現場管理者自身だと思います。ですが、司令塔となる上司が情報が隠されていることに気づいていなかったり個人の好悪で仕事を進める人物を黙認したりという状況で、非正規社員の自助努力でチームを良くしていけというのは少々横暴ではないでしょうか。

時給で雇われている非正規社員としては、仕事がうまく行こうが行くまいが、会社に拘束された時間分の給料で働いています。業績が良くても悪くても、待遇は変わりません(正社員も同じかもしれませんが……)。そのため、どこかで気を抜いたり業務に対して真剣に向き合わないこともあるのではと思うのです。私はよく真剣に考えすぎだと言われますが、そのような温度感をならすためには上司として存在する正社員に力になってほしいと感じています。

まとめ

  • メンバーが円滑にコミュニケーションできるよう、情報共有の場を設ける必要がある。
  • 情報共有して協力し合える文化を根付かせるために、上司を交えて必要性を伝える。

 伝え方の参考になる記事。

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 ただ、復職した時こんなことができる気力が残っているか微妙なところです。努力するのはいいけれど、ひとりでやっても仕方がないですからね……。