苦しい時図書館で手に取った3冊
苦しい時、図書館で目に留まった本を読んで過ごします。先行きが無性に不安になってしまって、手に取った3冊です。
できるだけいい選択ができるように。
益田ミリ『女という生きもの』
40代の女性の姿というと、10年以上先のことで自分には想像できないと思ってしまいます。でも誰だって子どもの頃があって、社会に出て、歳を重ねていったから今があるわけです。
しゅんとする朝が訪れたときには、とりあえず散歩に出て、あったかいものでも食べよう、と思えるわたしでいたいと思うのだった。
歳をとってもしゅんとする朝は訪れるかもしれないし、自分だけ周りと違うと感じたとしても、誰だってただひとりの「わたし」であることには変わりないと思うと、未来への不安が少しだけ和らぐ気がします。「あのあたりで生き方を変えておけばよかった」とできるだけ後悔しないように、40代の私のためによい選択をしたいと感じました。
30代、40代になってこの本を読んだら、きっと今とは違う感想が出てくるんだろうなあ。
今の自分を大切にする。
松浦弥太郎『今日もていねいに。』
仕事で自分を見失って休職している身としては、優しくも突き刺さる言葉がたくさんありました。
自分を決して壊れない機械みたいに扱ってはいけません。
「自分のデザイン」という文章にドキリとさせられました。食べたり眠ったりすることがただのルーチンワークと化して、自分を保つために必要不可欠な行為だと思えなくなっていた時期がありました。日々を乗り切るのに精一杯で、本当に必要なことをないがしろにしてはいけない、今休むことは本当になりたい自分に向かっていくための準備なのだと感じています。
未来を強く生きていきたい。
堀文子『ひとりで生きる』
90代の日本画家の言葉。生きていくことはひとりでいることだし、群れたり頼ったりしても自分のためにならないことだってあります。なのに誰かや何かに過剰な期待をかけて、思うようにいかないと勝手に落ち込んでしまう己を省みました。力強く歳をとっていくことで、言葉にももっと力をこめられるようになりたいと感じます。
何かに寄り掛かったり甘えてしまいそうな自分を戒める、何度でも読みたい本です。
休職期間も終わりが近づいてきていて、休むだけでなく真剣にこれからのことを考える時期に差し掛かっています。